おっぱいサバイバー

2015年28歳で乳がん告知。闘病の記録と感情をつづるブログ。

20代こそセルフチェックで乳がんを見つけよう

筆者が抗がん剤治療や手術を行ったのは2015年のため、治療に関する情報は最新と異なる可能性があります。なお、筆者の近況はTwitterで発信しています。

久しぶりの更新です、こんにちは!
実は、手術を終えて入院生活中です。が、手術は無事終わり、すっかり元気。あと2,3日で退院できそうです。
手術・入院については、また改めて記事にしようと思います。

さて、先日、毎日新聞の運営している医療プレミアで “「若いうちから乳がん検診」は有効か” という記事を読みました。
▶︎ 「若いうちから乳がん検診」は有効か | 医療プレミア特集 | 中村好見 | 毎日新聞「医療プレミア」
医療プレミア、これに限らず、めちゃくちゃ良い記事が揃っているのでおすすめです。

で、本題。若い世代では乳がん検診の有効性がない、という趣旨の記事です。

一方、20〜30代の検診の有効性は科学的に示されていません。デメリットをきちんと伝えることなく「若いうちからがん検診を受けよう」と呼びかけることは、控えるべきでしょう。ただ、家族歴や気になる症状がある人は乳腺専門医に相談し、検査を受けるべきかどうか検討してください。

20代で乳がんになった患者として、これをどう考えるか?
わたしは家族歴もなく(近親者どころか遠縁にも乳がん・卵巣がん患者がいない)罹患しました。それでも、この記事には基本的には賛成です。
理由は大きく2つです。

  • 20代〜30代前半は、乳がん罹患率が非常に低いこと(20代全体で見ても1万人に1名以下)
    • その1名を救えなくて良いと考えるわけではなく、検査によって、健康である大多数が精神的・肉体的苦痛を味わうべきでないという考えです。
  • 結婚・妊娠適齢期の世代だからこそ、過剰な診断や検診は避けるべき(一人でも多くの人が健康的に出産できる状態であるべき)だと思うこと
    • 逆に、結婚など人生の節目に、検査を受けると良いと思っています。あくまで、定期的に受けなくても良いという考えです。

では、若い世代の乳がんはどうやって見つけるか?

  • セルフチェックを必ず行なうこと
    • 若い世代は、恋愛もするし性生活も活発で、自分の身体への関心も高いと思います。スキンケアやヘアケアをするように、毎日お風呂上がりに胸をチェックするべきです。
    • ▶︎ 乳がんセルフチェック
  • 少しでも気になったら病院へ行くこと、すぐに行けなくても会社の健康診断に合わせて乳がん検診を受けること
    • 働いている人は、忙しくて検診に行くのが大変という人も多いと思います。わたしは、年に一度ある会社の健康診断にあわせて検診を受けて見つけました。会社の制度などを活用して検診を受けるのも一つの手です(会社側はオプションを付けやすくする制度を導入すると良いと思います)。
  • 結婚、30歳になったタイミング、転勤・昇進・留学など人生の節目で検診を受けること
    • 実は、わたしは結婚したタイミングでも検診を受けていました。そういうキリの良いタイミングで一度受けると、検診へのハードルも下がるし、自分や家族の安心にもつながると思います。

検診は、早期発見するためだけでなく、自分自身や家族が安心するためのものだとも思います。若い世代こそ、自分の身体に興味をもって、若年性乳がんで苦しむ方が少しでも減ることを願っています。

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