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おっぱいサバイバー

2015年28歳で乳がん告知。闘病の記録と感情をつづるブログ。

抗がん剤治療で、おっぱい温存できた話

こんにちは。ついに手術を終え、昨日退院した id:chira_rhythm55 です。
なんと手術から5日後。なかなかのスピード感。
先生に言わせると「頑張れば2泊3日とか、まあ日帰りでもいける手術なんだけどね」とのことでしたが、ここで頑張ることもないので、大人しく入院していました。


写真は手術の翌々日。痛みも消えて、ほぼ普通に生活していました。

実は、乳がんの告知を受けた直後は “全摘手術” を想定していました。

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ひとつは腫瘍の大きさが3cmを超えていたこと。基本的には(元の胸のサイズや、がんの顔付きなどによって個人差がありますが)3cmを超えると全摘手術をするのが一般的なようです。
もうひとつは「片方の胸が無いのもロックで格好良いじゃん」と、わたしも夫も思っていたこと。患者本人や家族が「どうしても胸を残したい!」という意思があるかどうかが治療方針の肝となります。

一方、がん宣告をした医師は「仮に全摘するとしても、絶対に再建をしたほうが良い」と薦めました。また、再建するにしても「乳腺外科医だけでなく、形成外科医のいる病院で行った方が良い」とも付け加えてくれました。
現在の再建技術はとても進化していて、見た目は、ほとんど自分の胸と変わらないくらいのものとなります。でも、乳腺外科医と形成外科医では、目的が違う(病を治すのか、美観を保つのか)こともあり、より審美性の観点で優れるのは後者となるようです。

そんなこともあって、大学病院に転院しました。
そこで、現在の主治医から「今は全摘しか考えられないかもしれないけど、温存(部分切除)にしたくなったらいつでも言ってくださいね」と言われたこと、もう一生忘れないと思います。当時のわたしは「そんなことあるわけないじゃん。早く取って治したいし、死ぬよりおっぱい取った方がマシに決まってる」と思い込んでいました。さすがに、口には出していないですけど。「はぁ…」と言ってお茶を濁していました。

で、術前化学療法(抗がん剤治療)から行うことになります。
乳がんは治ると言われていますが、再発リスクの高い病気でもあります。なので、術前か術後に、再発防止の目的で抗がん剤治療をすることが多いです。抗がん剤の効きにくい乳がん(トリプルネガティブ*1と呼ばれるもの)もあり、実際に抗がん剤治療を行うかどうかは主治医の判断と患者の意思により決定します。

わたしの場合は、再発防止に加え、腫瘍を小さくし温存手術を視野に入れるためのものでもありました。
結果、腫瘍は半分以下のサイズになりました。3週おきに6クール(何度か血液検査で引っかかりスケジュールは遅れましたが)、副作用はつらかったけど、頑張ったかいのある結果だと思います。

その後 “それでも全摘にするか?温存にするか?” を悩んだ末、温存手術を選び、無事に終えました。
全摘と温存の生存率は変わらないという研究結果があること、身体への負担が少しでも少ない方が良いこと、そしてまだ20代であることが主な理由です。
冒頭では「全摘でも良い」と考えていたけれど、まだまだ20代。生きていくなら、セクシーでいたいし、可愛らしくもいたい。選択肢を増やしてくれた主治医には、本当に感謝してもしきれないです。
ちなみに、既に痛みはないし、傷口は目立ちにくくなってきています。何事も無かったような30代が送れる希望が持ててきた…!(まあ実際はホルモン療法あるので、あと5〜10年は治療が続きますが…)

ところで、温存だと放射線治療が必要になります(全摘で予後が良いとされる方は要らないそうです)。放射線治療は、1ヶ月ほど毎日通院があるので頑張るぞい!

抗がん剤、つらかったけど使って良かったと心から思っています。
全摘手術がどうしても嫌な方、まだ若いのに… って思っている方、選択肢のひとつに、術前化学療法を入れてみるのも良いと思います。

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oppai-survivor.hatenablog.com

修正ログ

15.12.07
  • 放射線治療に関する表記を修正しました(上記本文は修正済みです)。
    • 全摘でもステージが進行していたり、悪性度が高い場合などは、放射線治療を行う方もいるためです。
全摘かつリンパ節転移が無ければ要らないそうです 全摘で予後が良いとされる方は要らないそうです