おっぱいサバイバー

2015年28歳で乳がん告知。闘病の記録と感情をつづるブログ。

がんの主治医はチームリーダーも兼ねている

筆者が抗がん剤治療や手術を行ったのは2015年のため、治療に関する情報は最新と異なる可能性があります。なお、筆者の近況はTwitterで発信しています。

チーム医療、ここ数年でよく聞くようになった言葉だと思います。
本などで「がん治療はチーム医療が進んでいる」と読んでいましたが、あまりピンと来ていませんでした。

ちなみに、チーム医療とは…

チーム医療とは、一人の患者に

複数のメディカルスタッフ(医療専門職)が連携して、

治療やケアに当たることです。

チーム医療とは | チーム医療推進協議会

要するに「主治医だけでなく、さまざまな医療従事者・スタッフ・家族・患者がチームになり、病気と闘っていく」考え方だと理解しています。

で、治療を開始して気づいたのは、チームがあるからにはチームリーダーがいるということ。
チームメンバーであるわたしは「主治医がチームリーダーなんだな」と納得しました。

わたしの病院でのやりとりをまとめてみます。

まずイメージ図を。
細かくて見づらい部分がありますが、あくまでイメージということで…

まず、主治医は、関係する部署(科目)に連絡。連絡手段は、テキストメッセージかPHS。
診察室のPCで、電子カルテシステム上から、目的の担当医師にメッセージを送信(その場で患者 = わたしも文章を読めました)。この電子カルテシステム、カレンダー機能もついており、別医師の空いている時間を確認して予約も行っていました。連絡が急ぎの場合は、PHSで直接話すことが多いです。

想像していたとおり、医師はとても忙しい仕事なので、思った時間が空いていないこともしばしば。
診察室で、主治医(リーダー)が電話(PHS)口に「◯◯な患者さんで、××で早めに行けませんか?」なんて交渉しているようすを見ることもあります。お世話になっている主治医ながら「医者は良い感じに交渉もしなくちゃいけなくて大変だなあ〜」なんて思って見ていました。

他部署との連携・調整、治療方針の策定、患者への説明などなど、医師といえど、会社でよく見るチームや外部の調整と似ているなと思いました。命がかかっていて緊急度も重要度も高いですけど。

また、図では横のつながりがありませんが、実際には、電子カルテで情報が共有されています。さらに、主治医は外部のカンファレンス*1に参加し、他の専門医に患者の経過や治療方針を共有、そこでの意見を受けて治療方針を変えることもあります。主治医のひとりよがりにならなくて安心。

こうやってみると「主治医って大変な仕事だな!」と思いますが、頼れるリーダーだと思ってついています。
コアメンバーなんで。(頼れる主治医でよかった)

図は、一部省略しています。患者であるわたしの目線で見たものであり、実際は他にもたくさんのスタッフが関わっています。

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*1:わたしの通う病院では、外部の医師も招いて定期的に行っているようです