おっぱいサバイバー

2015年28歳で乳がん告知。闘病の記録と感情をつづるブログ。

放射線治療と困ること

筆者が抗がん剤治療や手術を行ったのは2015年のため、治療に関する情報は最新と異なる可能性があります。なお、筆者の近況はTwitterで発信しています。

12月半ばから放射線治療に通っています。

放射線治療とは

放射線治療とは、手術後の患部(乳がんの場合は、がんのあった方の乳房)に放射線を照射して、微小に残っている可能性のあるがん細胞を殺す、局所治療です。
取り残しなく正確に手術を行ったとしても、目には見えない(現在の医療では残っていると判断されない)がん細胞が残っている可能性があるため、再発予防として治療を行います。

放射線は、細胞が分裂してふえるときに必要な遺伝子に作用して、細胞がふえないようにしたり、細胞が新しい細胞に置き換わるときに脱落する仕組みを促すことで、がん細胞を消滅させたり、少なくしたりします。放射線治療はこのような作用を利用してがんを治療します。

http://ganjoho.jp/hikkei/chapter3-1/03-01-06.html

再発予防といっても、放射線治療は乳がん部分切除の標準治療とされているため、患者が拒否しない限りは必ず行われます。
リンパ転移がない全摘手術の場合は、医師の判断によって、放射線治療を行わないこともあるようです。わたしは、もともと全摘を予定していたので行わない予定でした。
全摘手術の場合でも、リンパ転移などがある場合は、放射線治療を行うこともあります。

治療時間・日数

放射線治療は、毎日行います。わたしの通っている病院では、病院の営業日にあわせて、土日祝日はお休みです。
1回あたりの照射時間は5〜10分程度とあっという間です。それ以外に、放射線科の定期診察が週に1度あり、それ以外は照射のみで終わりです。
合計25回の照射が一般的で、年齢(若年性の患者)や病状によって追加5回のブースト照射(患部により強くあてる)を行うそうです。わたしは年齢が若いので、合計30回のコースです。長い。

治療は、上半身裸で診察台(ベッド)に横になり、専用の機械で照射します。一番近いイメージはレントゲンという感じでしょうか…

副作用・困ること

抗がん剤治療を行った身からすると、気になるのが副作用です。またしんどい日々が始まるのではないか… と、こわくて仕方ありませんでした。
が、実際に通い始めてみると、予想以上に何ともありませんでした。よかった!
毎日通院が必要なので、むしろ、それまでの引きこもり生活にメリハリがついて元気になったと感じるくらいです。ちなみに、毎日ほぼ自転車で通院しています(片道4.5km)。

ひとによっては、眠気やだるさが出るそうですが、わたしの場合は、家でのんびり過ごしていることもあって、あまり気になりません。
手術や抗がん剤治療で休職をしていた方は、放射線治療のあたりで復職される方もいるそうです。わたしは毎日の通院を考慮して、まだお休みしていますが… 体力を使う仕事でなければ少しはできそうかな〜という感じです。

目に見える副作用として、最も多いのが皮膚の日焼け・火傷のような皮膚の症状だそうで、わたしも15回を超えたあたりで日焼けっぽくなってきました。明日で20回ですが、いまのところ痛み・かゆみはありません。

副作用がほぼ気にならない中、一番気になるのは、照射のガイドラインを書きっぱなしにされること。
消えづらいペンで皮膚に直接書かれます。消えかけてくると上から再度なぞって、消えないように運用されます。


襟ぐりが広いと見えそう


マーキングの全体像のイメージ

青紫のラインは全てペンで書かれているラインです。広範囲に思いっきり書かれるので、部分切除の患者にとっては手術痕より目立ちます… (イメージイラスト向かって右の黄色ラインが手術痕です。)まあ、治療が終わってしばらくすると自然と消えるそうなので、それまで大人しく待つことにします。

放射線治療中の制限

手術や抗がん剤治療と違い、制限事項は多くありません。
わたしもほとんどふつうの生活を送っています。

  • 飲酒
    • 副作用が強く出ることがあるらしい
  • ワイヤー入りの下着やリュックサックなど、患部を締め付ける可能性のあるもの
  • 温泉・入浴剤
    • 肌がデリケートになっているので、避けた方がベターらしい

わたしの放射線治療は、残り11回!がんばります。

oppai-survivor.hatenablog.com
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