おっぱいサバイバー

2015年28歳で乳がん告知。闘病の記録と感情をつづるブログ。

がん患者が、がん患者にかけることば

筆者が抗がん剤治療や手術を行ったのは2015年のため、治療に関する情報は最新と異なる可能性があります。なお、筆者の近況はTwitterで発信しています。

はてなブログのトップで見つけたこの記事。

kutabirehateko.hateblo.jp

どうか治療が少しでも楽で、少しでも幸せに生きられることを願うばかりです。

わたしは、病気を公開してから、たくさんの人に励まされてきました。
最近はもう、ふつうの人と変わらない生活をしています。毎日のホルモン剤1錠と、3週に1度の点滴と、3ヶ月に1度の注射はあるけれど、副作用はほとんどなく、仕事も家事も以前の状態に戻ってきました。

がんは、発症する部位とステージよって、治療方法も予後も全く異なります。
乳がんは、非常に予後の良いがんで、治療法も確立されています。ステージ2の5年相対生存率は、2004-2007年のデータで95%を超えています*1
たぶん、最新のデータではさらに良い数字が出ると思われます。つまり、わたし自身はあまり悲観するような状況ではないし、実際、今はふつうの暮らしを楽しんでいます。

一方、「わたしが助かって良かったのだろうか?」と思うこともあります。いわゆるサバイバーズギルト*2的なものなのかもしれない。宣告直後の「なんでわたしが?」という気持ちは、助かったとき「わたしばかり助かって良かったのか?」と不安になる裏返しでもあるのだと思います。

同じがん患者でも、状況は人それぞれで「一緒に頑張りましょう」というのは軽すぎるんじゃないかと考え込んでしまいます。
でも、いま思えば、わたしが病気を告白したとき、「わたしも病気で〜」と打ち明けてくれた方が何名かいて非常に励みになりました。だからわたしも、誰かの励みになれるように自分のペースで生きていきます。

がん治療が少しでも和らいでいく未来を期待しています。