がん患者が、がん患者にかけることば
はてなブログのトップで見つけたこの記事。
どうか治療が少しでも楽で、少しでも幸せに生きられることを願うばかりです。
わたしは、病気を公開してから、たくさんの人に励まされてきました。
最近はもう、ふつうの人と変わらない生活をしています。毎日のホルモン剤1錠と、3週に1度の点滴と、3ヶ月に1度の注射はあるけれど、副作用はほとんどなく、仕事も家事も以前の状態に戻ってきました。
がんは、発症する部位とステージよって、治療方法も予後も全く異なります。
乳がんは、非常に予後の良いがんで、治療法も確立されています。ステージ2の5年相対生存率は、2004-2007年のデータで95%を超えています*1。
たぶん、最新のデータではさらに良い数字が出ると思われます。つまり、わたし自身はあまり悲観するような状況ではないし、実際、今はふつうの暮らしを楽しんでいます。
一方、「わたしが助かって良かったのだろうか?」と思うこともあります。いわゆるサバイバーズギルト*2的なものなのかもしれない。宣告直後の「なんでわたしが?」という気持ちは、助かったとき「わたしばかり助かって良かったのか?」と不安になる裏返しでもあるのだと思います。
同じがん患者でも、状況は人それぞれで「一緒に頑張りましょう」というのは軽すぎるんじゃないかと考え込んでしまいます。
でも、いま思えば、わたしが病気を告白したとき、「わたしも病気で〜」と打ち明けてくれた方が何名かいて非常に励みになりました。だからわたしも、誰かの励みになれるように自分のペースで生きていきます。
がん治療が少しでも和らいでいく未来を期待しています。