おっぱいサバイバー

2015年28歳で乳がん告知。闘病の記録と感情をつづるブログ。

抗がん剤治療でつらかったことベスト10(5位〜1位編)

筆者が抗がん剤治療や手術を行ったのは2015年のため、治療に関する情報は最新と異なる可能性があります。なお、筆者の近況はTwitterで発信しています。

こんにちは!すっかり毛が生え始めた id:chira_rhythm55 です。
さて、今日は “抗がん剤治療でつらかったことベスト10” の後編をお送りします。

前回の記事、10位〜6位編はこちらです。
oppai-survivor.hatenablog.com

今回は前回に比べて、デリケートな描写が含まれることをご了承ください。
また、記事の最後にわたしの使った薬をまとめています。気になる方は参考にしてください。

5位: 下痢

薬の点滴後5日目くらいで始まり、15日目くらいまで続きました。
ピークで1日6回の排便。ピークは1日か2日で落ち着きました。漏らすほどではなく、寝ている間トイレに起きるほどでもないのですが、連日お腹が痛くなるのがつらかったです。抗がん剤で痛みを感じることはほぼ無いですが、この腹痛が唯一痛みを感じる副作用でした…

あまりひどい場合は下痢止めの処方も可能だそうですが、わたしの場合はそこまで重いものではなかったので、一般的な整腸剤(ミヤBM)を飲んで凌いでいました。気休め程度だった気もしますが…。

症状自体に加え、一番長い副作用だったので5位。

4位: 吐き気・気持ち悪さ

実は、1クール目では吐き気・気持ち悪さは全くありませんでした。2クール目から徐々に出始め、最後の6クール目が一番しんどかったのが吐き気です。
とはいえ、吐き気の症状は、点滴後1日目(翌日)に少し現れ始め、2日目がピークで、3日目にはほぼ落ち着いていました。吐き気はあるものの、実際の嘔吐回数は多くて1日に数回。なので、「とにかくじっと耐える」というのが戦法だったんですが、3日目に通院(後述)があり、つらかったです。

吐き気のある間もちろん食欲はゼロなんですが、医師からは「数日は食べなくたって大丈夫だけど、水分だけはとるように」と言われていたので、ポカリ500mlをなんとか1日かけて飲んでいました(本当は1日2l水分をとるように言われていたけど、吐き気のある間は無理でした)。

3位: 吐き気のある中、注射に行くこと

吐き気自体は、ビニール袋や洗面器をベッドサイドに置いて、あとは寝ておけば何とか耐えられます。
ただ、わたしの場合は、点滴後2日目(つまり吐き気のピークの日)に、副作用止め(白血球が下がり過ぎるのを防ぐ*1)の注射を打ちに通院する必要があったため、これがだいぶきつかったです。

通院のタクシーで吐いたり、医師の診察中に吐いたり、会計待ちで吐いたり…… 吐くこと自体もつらいし、外で吐く申し訳なさもありました。まあ恥を感じる余裕はゼロでしたけど。ちなみに、ほぼ何も食べずに吐いてしまうため、吐瀉物は概ね水分です。

余談ですが、副作用止めの注射は2クール目から打っていました(1クール目の様子を見た結果、2クール目から打つことが決まりました)。1クール目は出た発熱(白血球・好中球の低下)がなくなり、感染症の恐怖もなくなったのは良かったです。

2位: このつらさが数ヶ月も続く(と、感じてしまう)恐怖

吐き気は、2クール目以降毎回出ていたのに対し、1クール目では「倦怠感や食欲不振、皮疹がいつまで続くんだろう?」という不安が強くありました。「このままずっと(抗がん剤が終わるまでの数ヶ月間)しんどいのかもしれない」と思うと、途方もなく長く感じ、不安でたまりませんでした。

副作用には波があり、一番つらいのは点滴後1週間から10日。その後はほぼ普通の生活ができましたが、1クール目ではそれが分かりませんでした。

抗がん剤治療をしていた約5ヶ月の間で、精神的に一番つらかったのは1クール目の副作用が出始めたときでした。というわけで第2位。


1クール目点滴から18日後は普通に外食。欲求不満を解消にビュッフェにハマってました…

1位: 倦怠感

1クール目から6クール目まで全回症状が出て、身体的に一番つらかったのは「倦怠感」です。
言葉で表すのが難しいですが、身体が重くて起き上がることができない。先日、風邪を引いて「だるいなー」と思ったけれど、抗がん剤治療では、それと比べものにならないくらい身体が重くてだるかったです。とにかく何もできない。

倦怠感は、翌日から出始め3日目くらいがピーク。その間はトイレやお風呂には入れるけれど、他は何もできませんでした。徐々に回復して、1週間くらいで人間らしい生活ができる(簡単な家事など)レベルになり、2週間でほぼ元に戻ります。もう体力が無くなってヤバイかも…と何度も思いましたが、時が経てばきちんと元通りに戻りました。

まあ、しんどいのは寝ていれば(時間が経てば)治るので、とにかく寝て過ごしていました。
蛇足ですが、倦怠感が強い間は、精神的にも参ってるのでインターネットも控えていました(嫌なニュースなどを目にしたくないため)。


2クール目点滴から19日経過。相変わらずビュッフェで超笑顔。

というわけで、つらかったことベスト10は以上です。
繰り返しになりますが、副作用は個人差がとても大きいので、同じ薬を使っても症状は異なります。

わたしの使った抗がん剤

  • ペルツズマブ
  • トラスツズマブ
  • ドセタキセル
  • カルボプラチン